光照山 西楽寺 
(西部)
宮若市本城574
 
 西楽寺は宮若市を通る県道21号線の「徳城」バス停から歩いて1分、県道に面した石造りの納骨堂は入口に阿弥陀様が安置してあり「ようこそ」と声が聞こえるようだ。
 西楽寺は貝島炭鉱とのご縁が深い。門徒会館には、旧貝島2鉱の阿弥陀様が安置されている。貝島では大正7年に大災害が起き、360人の方々がお亡くなりになった。阿弥陀様はこの深い悲しみをじっと見つめ続けておられる、と富松洋住職は振り返られた。
 日曜日毎に朝6時からご晨朝が行われている。1,2月を除き、22年間続けておられる。また、毎月16日には例会がある。2月の例会に参加した。25人ほどの同行。お勤め、ご法話そして茶話会、話がはずんだ。時にはご住職から同行に「ここの所は私も分りにくいがどう思うね」と問いかける、同行が思うところを述べる。このような暖かい、しかし緊迫したやりとりの中で多くの同行が深い智慧を授かってきたに違いない。
 宮若市の中心街にいのちかがやく世界へ向かって、ともに歩む人々の集う「サンガ」がある。
 
訪問者 梶原 文彦(円覚寺)
 
※鞍手組門推だより『さんが』「お寺を訪ねて」より